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転職市場月報Report

2018年10月の転職市場動向 上半期は半導体業界への転職が活況 下半期はどう変わる?

製造業全体の求人件数は前月から1%増加

業種別求人件数の前月比増減(E&M JOBSの8月と9月の求人データをもとに作成)自動車・自動車部品・輸送用機器(1%増)家電・AV機器・通信機器・OA機器(1%増)重電・重工業・プラント(1%増)工作機械・製造機械・半導体製造装置(0.0%)半導体・電子部品(1%増)精密機器・測定機器(1%減)全体(1%増)

最新のE&M JOBSのデータによると、製造業全体の求人件数は、前月から1%増加しました。

業種別にみると、求人件数が増加したのは「自動車・自動車部品・輸送用機器」「家電・AV機器・通信機器・OA機器」「重電・重工業・プラント」「半導体・電子部品」でした。「家電・AV機器・通信機器・OA機器」では、新事業に力を入れているOA機器メーカーを中心に求人件数が増加しています。

「工作機械・製造機械・半導体製造装置」の求人件数は横ばいですが、産業用ロボットや半導体製造装置メーカーでは引き続き中途採用が活発に行われています。

上半期は半導体が活況 下半期は落ち着いていく可能性も

2018年度も10月で折り返し。今月は、上半期の転職市場のまとめと下半期の見通しをお伝えします。

上半期に活況だったのは、半導体メーカーと半導体製造装置メーカーです。
スマートフォンに加え、IoTやビッグデータ解析などでもたくさんの半導体が必要とされており、半導体市場は加熱する一方。半導体メーカーは事業の拡大を急いでおり、中途採用が活発に行われました。
半導体製造装置メーカーも、半導体メーカーの生産力増強に伴って人員体制を強化。業界未経験でも挑戦しやすいサービスエンジニアを中心に、転職が活況となりました。

意外なところでは、OA機器メーカーの中途採用が活発です。OA機器市場は、ペーパーレス化の影響で頭打ちの状態。このため、画像処理技術を生かして医療機器事業の拡大に力を入れている富士フイルムをはじめ、大手はいずれも新事業に注力しています。こうしたメーカーを中心に、新事業の即戦力となる人材の募集が増加しています。

下半期の転職市場は、引き続き「晴れ」となる予想です。特に、AIに関する職種は人材不足が深刻。少しでもAIに関わったことがあれば応募できる求人もあり、転職しやすい状況です。

ただ、なかには人員補充が一段落して社員の育成にシフトチェンジしつつある企業も現れてきました。これまでは特に人手不足が深刻だった半導体業界を中心に、未経験でも採用されるケースが多数ありましたが、今後は経験がないとチャレンジできない求人が増えていく可能性も。このため、新しい業界や職種にチャレンジしたい方は早めに動くのが吉でしょう。

とはいえ、転職に焦りは禁物。E&M JOBSは 「今転職すべきか分からない」「とりあえず求人をチェックしたい」というご要望にもお応えしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

長嶋 一樹
技術職専門のコンサルタント。自動車業界や半導体業界の転職支援に豊富な実績があり、異業界からの転職サポートも得意としている。
担当企業の訪問を月に2~6回行っており、情報収集に注力。転職希望者への情報提供に強みを持っている。一児の父。好きなお菓子はアルフォート。

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