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時定数

よみ
じていすう

 一次遅れ要素を示す伝達関数の中で、定数$$T$$を指していう。時定数は、一次遅れ要素の時間応答の中で、そのインディシャル応答波形の振舞いの、過渡期における立ち上がり時間に影響を与え、定常値に至る時間の遅れを決定付ける。時定数$$T$$の値が小さいほど応答は速く、大きければ応答は遅くなる。電気回路系の例では、$$R$$、$$L$$回路の時定数が$$T=L/R$$ であり、$$R$$、$$C$$回路の時定数は$$T=RC$$ である。

 電気回路をオン、オフするとき、次の定常
状態へ近づくのに時間がかかるが、その程度
を表す定数。「ときていすう」ということもあ
る。$$L-R$$回路では、$$L/R$$$$C-R$$回路では、
$$CR$$で表される。$$L−R$$回路の場合、図で$$t-i$$
曲線に$$t=0$$で接線を引き、これが$$i=I(E/R)$$
と交わるまでの時間に相当する。$$L=0$$のと
きは瞬時に$$i=I$$となるが、$$L$$が大きくなり時
定数が大きくなると、$$i$$はゆっくり増加し、
なかなか$$i=I$$に近づかない。

1836-1

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