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ヒステリシス損

よみ
ひすてりしすそん

 鉄の分子相互間の摩擦によって生じる損失。

 変圧器の鉄損はヒステリシス損と渦電流損とから成る。ヒステリシス損は鉄心内磁束の大きさ、方向の変動により鉄心中の磁気分子の方向、配列が変化し、分子相互間の摩擦損を生ずることによるもので、ヒステリシスループの囲む面積に比例する。ヒステリシス損$$P_h$$は実用上、電圧$$V$$、周波数$$f$$、比例定数$$K_h$$$$K′$$、最大磁束密度$$B_m$$から、

 

  $$P_h = K_h f {B_m}^2 = K′\frac{V^2}{f}$$

 

で示され、電圧の2乗に比例し周波数に反比例する。鉄損中、約80〔%〕はヒステリシス損で、ヒステリシス損は鉄板の厚みには無関係である。

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