「 電線の漏れコンダクタンス 」

　がいし表面を電流が漏れて流れる場合、ま
たはコロナ放電によって電流が漏れて流れる
場合に、漏れコンダクタンスを考えるが、一般
には無視して送電特性を計算する場合が多い。

　1線の漏れコンダクタンスを$$g〔\mathrm{S/km}〕$$、対
地静電容量を$$C〔\mathrm{F/km}〕$$、周波数を$$f〔\mathrm{Hz}〕$$とす
ると、並列アドミタンス$$y$$は、次式で表される。

　　$$y=g+j2\pi fC〔\mathrm{S/km}〕$$

　この並列アドミタンスは、長距離送電線路
の送電特性を分布定数回路で計算する場
合に用いられる。

　送電線路の単位長当たりの直列インピーダ
ンスを$$\dot{z}$$、並列アドミタンスを$$\dot{y}$$とすると、
特性インピーダンス$$\dot{Z}_\omega$$
と伝搬定数$$\dot{\gamma}$$は、次式で表される。

　　$$\dot{Z}_\omega= \sqrt{\frac{\dot{z}}{\dot{y}}}〔\mathrm{\Omega}〕$$

　　$$\dot{\gamma} = \sqrt{\dot{x} \dot{y}} 〔\mathrm{rad}〕$$