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発電機と電力系統の安定度

よみ
はつでんきとでんりょくけいとうのあんていど

 電力系統内で負荷の急増や事故などが発生した場合に、安定した運転ができる能力。発
電機が並列運転している系統内で負荷の急増などがあり、系統内の電源からの入力が応じ
きれない場合は、発電機は過渡的に速度を低下させ、位相角を大きくして対応するが、発
電機によっては乱調を起こしたり、脱調するものもある。このような場合に安定な運転ができる能力が安定度であり、単独の発電機だけでなく、いくつかの系統が並列運転するときの各系統についても考えられる。発電機の安定度を向上させるには、短絡比を大きくする、速応励磁方式$$^\ast$$を採用する、はずみ車効果$${GD}^2$$を大きくする、制動巻線を設けるなどの方法がある。

 $$^\ast$$速応励磁方式そくおうれいじほうしき 発電機の端子電圧を一定に保つために、自動電圧調整器じどうでんあつちょうせいきAVR)が用いられる。電圧変動に対する応動が特に迅速なAVRを用いると安定度向上に役立つ。これを速応励磁方式といい、サイリスタ励磁方式によれば、速応度を上げるのが容易である。

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