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励磁方式(同期発電機の)

よみ
れいじほうしき(どうきはつでんきの)

 同期発電機の界磁(界磁極)を励磁する方式(仕方、方法)。界磁に直流の励磁電流を流し
て励磁するための励磁電源や、励磁電流を供給する方法を分類すると次のようになる。ここで、励磁電源として用いる発電機を励磁機れいじきという。

 (1) 直流励磁機方式ちょくりゅうれいじきほうしき

  励磁機として直流発電機を用いるので、コンミュテータ(整流子)、ブラシなどの保守に手数がかかる。

 

 (2) 交流励磁機方式こうりゅうれいじきほうしき

  励磁機として交流発電機を用い、整流器などで直流にして励磁する。コンミュテータが不用なので、コンミュテータレス励磁方式ともいわれる。また、さらに励磁用交流発電機を回転電機子形とし、その電機子と整流器とを主発電機の軸に取り付けたものを、ブラシレス励磁方式れいじほうしき(ブラシを用いない方式)という。

 

 (3) 静止形励磁方式せいしがたれいじほうしき

  励磁機を用いないで、交流電源に励磁れいじ(用)変圧器へんあつきと整流器などをつなぎ励磁する方式である。励磁回路に複巻特性をもたした複巻励磁方式ふくまきれいじほうしきはダイオードの類を用いた簡易形である。サイリスタ励磁方式れいじほうしきはサイリスタの類を用いるもので、制御角(点弧角)による位相制御によって励磁電流を加減でき、即応性がある。これらの方式では、界磁に励磁電流を供給するのにスリップリングを用いるので、ブラシレスではない。

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