融解と凝固
- よみ
- ゆうかいとぎょうこ
- 英語
- melting fusion solidification
固体が液体に変わることを融解といい、逆に液体が固体に変わることを凝固という。一般に、物体を加熱するとその温度が上昇し、逆に冷却すると温度は下がる。ところが加熱中であっても、融解の開始から終了までの間、つまり固体が液体に変化している間は温度は上昇しない。その理由は、融解時に加えられた熱エネルギー(熱量)は固体から液体への状態変化に使用されるために、温度が上昇しない部分がある。図のように、この一定部分を経過しても加熱し続けると再び温度(今度は液体の)が上昇する。
これは固体が液体に変わるときに熱を必要とし、液体が固体に変わるときには熱が余ることを示している。
「融解熱(融解に必要な熱エネルギー)と凝固熱(凝固で余る熱エネルギー)とは等しい。」このような温度変化をもたらさない熱エネルギーのことを潜熱という。
表5 - 1 融点と融解熱
物質 |
融点 〔°C〕 |
融解熱 $$\mathrm{〔J/g〕}$$ |
亜鉛 カリウム ナトリウム 金 水銀 硫黄(いおう) 水(氷) しょう脳 ナフタリン 鉄 銅 アルミニウム |
419 64 98 1063 -38.8 113 ~ 119 0 178 ~ 179 80 1535 1083 660 |
11.6
332.4
269.5 213.5 333.4 |
カテゴリ |
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