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メータアウト回路

よみ
めーたあうとかいろ

 アクチュエータの排出側管路内の流れを制御することによって、速度の制御を行う回路である。

 この回路では、メータイン回路と同様、余剰の流量はリリーフ弁が油タンクへ逃がしている。このためポンプから吐き出される全流量は、リリーフ弁の設定圧力まで上昇する。回路効率の面では、メータインと同様に効率は良いとはいえない。

 図に示すように、シリンダの出口側で流量調整弁により絞っているのでシリンダのピストンロッド側に背圧がかかるようになり、負荷変動の大きい個所や、シリンダが縦型で規定以上の速度で自重降下するおそれのある所に適している。この回路は、プレス機械やボール盤の送り装置に使用される。

 メータイン回路とメータアウト回路の両者を比較すると、チェック弁の方向が異なるだけの違いであるが、メータイン回路では正の負荷があると制御が困難であるのに対し、メータアウト回路は、負荷が負の場合、負荷が正から負になる場合には、特に有効である。

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 この両者を区別するのに、メータインは、自動車のアクセルのみでスピードをコントロールするのに対し、メータアウトは、アクセル全開でブレーキのみでスピードをコントロールと対比される。

 さらに、複動シリンダの速度を制御する場合には、メータイン回路では、油圧回路の混入エアの影響を受けやすく、速度制御が困難であるから、図に示すようにロック側、リリース側共にメータアウト回路としなければならない。

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