「 減肉 」

　パイプの配管の内部のように、運転使用中に当初の配管の厚みが減少して行く現象をいう。2004年の関西電力の美浜原子力発電所の配管破裂事故により5人の死亡者と4人が火傷で負傷したことから、配管の内部の減肉が知られるようになった。減肉の原因として、腐食［corrosion］、エロージョン［errosion］および機械腐食が考えられている。この減肉の調査には、配管減肉検査装置（超音波探傷試験）が市販されている。この減肉は、原発だけでなく、高温の蒸気や液体が流れる配管に危険が及ぶもので、火力発電所や化学工場においても、定期検査の必要性が望まれる。