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ピトー管

よみ
ぴとーかん
英語
Pitot tube

556-1 差圧式流量計の一つで、図のように、流れの中にピトー管の鼻管を挿入し、測定される全圧$$p_1$$と静圧$$p_2$$から、ベルヌーイの定理によって、

     $$v = c \sqrt{ 2 (p_1 – p_2) / \rho} $$

    $$c$$:ピトー管速度係数(= 1 ~ 0.97)

と表される。

 

[例題] ピトー管について間違っているものを選べ。[技術士一次]

(1) 乱れのある流れの中に置かれるピトー管の動圧は乱れのために大きくなる。

(2) 圧縮性流体ではピトー管により測定された速度に対してはマッハ数の影響を考慮して補正しなければならない。

(3) ピトー管の頭部の影響と支柱の影響が打ち消し合うように形状を定めたものを標準ピトー管と呼ぶ。

(4)標準ピトー管では管軸と流れのなす角度が15度以内では正しい値を示すと考えてよい。

(5)ピトー管はレイノルズ数への依存性はない。

 

556-2[解説]

(2) ○ ピトー管は、$$v = c \sqrt{2(p_1 – p_2) / \rho}$$   の形で流速$$v$$を測定するものをいい、$$c$$はピトー管速度係数で1~0.97位の値を有する。高速で流れる流体(圧縮性流体)では測定された速度に対してはマッハ数の影響を考慮してピトー管速度係数で補正しなければならない。

(5) × ピトー管はレイノルズ数による流れの変化をピトー管速度係数で補正をするために、レイノルズ数の依存性は「ない」ではなく「ある」である。

(1)、(2)、(3)および(4)は正しく、正解は(5)である。

 

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