「 揚水式発電所の総合効率と電力量 」

　(1)揚水式水力発電所の総合効率$$\eta_T$$（小数）

　　$$\eta_T = \dfrac{Q_G H_G}{Q_P H_P}\eta_P \eta_G=\dfrac{H_0 – H_l}{H_0 + H_l}\eta_m \eta_p \eta_t \eta_g$$

　(2)揚水電力量$$W_P〔\mathrm{kW・h}〕$$および発電電力量$$W_G〔\mathrm{kW・h}〕$$

　　$$W_P=P_P T_P=9.8 \left( \dfrac{V_P}{3600} \right) H_P \eta_P$$

　　$$W_G=P_G T_G=9.8 \left( \dfrac{V_G}{3600} \right) H_G \eta_G$$

　ただし、

　$$Q_P、Q_G$$： 揚水時および発電時の流量$$〔\mathrm{m^3 /s}〕$$。一般には$$Q_P=Q_G=Q$$

　$$H_P、H_G$$： 有効揚程$$（H_0+H_l）$$および有効落差$$（H_0−H_l）〔\mathrm m〕$$

　$$\eta_P、\eta_G$$： 揚水時および発電時の効率（小数）

　$$H_0$$： 総落差$$〔\mathrm m〕$$

　$$H_l$$： 損失落差$$〔\mathrm m〕$$

　$$\eta_m$$： 電動機効率（少数）

　$$\eta_p$$： ポンプ効率（小数）

　$$\eta_t、\eta_g$$： 水車効率（小数）および発電機効率（小数）

　$$P_P、P_G$$： 揚水入力$$〔\mathrm{kW}〕$$および発電出力$$〔\mathrm{kW}〕$$

　$$T_P、T_G$$： 揚水および発電の時間$$〔\mathrm h〕$$

　$$V_P、V_G$$： 揚水および発電の使用水量$$〔\mathrm {m^3}〕$$

（注）揚水式発電所の揚水時、発電時の入出力の関係は、図参照。