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ブロック線図の演算

よみ
ぶろっくせんずのえんざん

 ブロック線図はなるべく単純に表した方が間違いが少ないので、結合法則を使って、次のように変換する。

(1) 直列結合(直列接続、カスケード接続ともいう): (a)図左のように伝達関数$$G_1$$の出力信号が伝達関数$$G_2$$の入力信号となる場合をいい、(a)図左は、次のように演算できる。

 

  $$b=G_1a$$

  $$c=G_2b=G_1G_2a$$

 

 伝達関数$$G=a/c$$であるから、

 

  $$G=G_1C_2$$

 

となり、(a)図右のように表すことができる。

 

(2) 並列結合(並列接続): (b)図左は、

 

  $$b=G_1a\ \ ,\ \ c=G_2a\ \ ,\ \ d=b+c$$

 

 ゆえに、

 

  $$d=G_1a+G_2a=(G_1+G_2)a$$

 

 伝達関数$$G=a/d$$であるから、

 

  $$G=G_1+G_2$$

 

となり、(b)図右のように表すことができる。

 

(3) フィードバック結合(フィードバック接続): 出力信号をそのままかあるいは適当な要素を通して入力側にフィードバックし、入力信号に加える(正フィードバック)か、差し引く(負フィードバック)接続をいう。

 

 (c)図左は、次のように演算できる。

 

  $$d=G_1b\ \ ,\ \ c=G_2d\ \ ,\ \ b=a-c$$

  $$d=G_1(a-c)=G_1(a−G_2d)$$

 

 ゆえに、

 

  $$d=G_1a−G_1G_2d$$

 

 整理して、

 

  $$(1+G_1G_2)d=G_1a$$

  $$d=\frac{G_1}{1+G_1G_2}\cdot a$$

 

 伝達関数$$G=d/a$$であるから、

 

  $$G=\frac{G_1}{1+G_1G_2}$$

 

となり、c図右のように表すことができる。

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