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蛍光ランプ

よみ
けいこうらんぷ

 低圧の水銀蒸気圧中のアーク放電によって放射される253.7$$〔\mathrm{nm} :ナノメートル〕$$の紫外線をガラス管壁の蛍光体によって変換した(放射ルミネセンスという。)可視光を利用したランプ。管内には$$3 \times 10^2 ~ 4 \times 10^2〔\mathrm{Pa} :パスカル〕$$  のアルゴンガスと水銀が封入されており、電極にはコイル状タングステンを用い、その表面に電子放射物質が塗布されている。形状としては、直管形、環形、$$\mathrm{U}$$形、電球形などがある。光源色には、昼光色、白色、温白色があり、また自然の色により近づけるように工夫した高演色形のランプもある。点灯に際しては安定器が必要である。効率が白熱電球の約4倍もあり、わが国ではオフィスや家庭で数多く使われている。寿命はワット数、形状により異なるが、大体5000~7000時間である。

 蛍光ランプの始動方式には、スタータ形(予熱始動形)とラピッドスタート形がある。予熱始動形は、蛍光ランプのフィラメントを通して蛍光ランプと並列に接続された点灯管のグロー放電により、回路のスイッチを閉じてフィラメントを予熱し、スイッチが開こうとするときに、チョークコイルのインダクタンスの作用によりスパイク電圧を発生させて、これにより蛍光ランプを点灯する。

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