1. E&M JOBS ホーム>
  2. 用語辞典>
  3. マルテンサイト系耐熱鋼

マルテンサイト系耐熱鋼

よみ
まるてんさいとけいたいねつこう
英語
martensitic heat resisting steels

 焼入れすることによってマルテンサイト組織となり硬化させた後、焼戻しして使用される耐熱鋼をいう。約550°C以下において、オーステナイト系およびフェライト系と比較して強度が高い特徴を有する。

 

215 JISによる主な耐熱鋼の概略成分と性質および用途(JIS G 4311-1987解説より抜粋)

分類 鋼 種 概略成分〔%〕 性質と用途

マ ルテンサイト系

SUH 3 11 Cr 2 Si 1 Mo 0.4 C

高級吸気弁、低級排気弁、魚雷、ロケット部品、予燃焼室

SUH 4 20 Cr 1.5 Ni 2 Si 0.8 C

耐摩耗性を主とした吸気・排気弁、座

SUH 11 9 Cr 1.5 Si 0.5 C

750°Cまでの耐酸化用、ガソリンおよびディーゼルエンジン吸気弁、バーナノズル

SUH 600 12 Cr Mo V Nb N 0.15 C

蒸気タービンブレード、ディスク、ロータシャフト、ボルト

SUH 616 12 Cr Ni 1 Mo 1 W V 0.25 C

高温構造部品、蒸気タービンブレード、ディスク、ロータシャフト、ボルト

SUS 403 13 Cr 低 Si 0.1 C

高温高応力に耐える。タービンブレード、蒸気タービンノズル

SUS 410 13 Cr – 0.1 C

800°C以下の耐酸化用

SUS 410JI 13 Cr Mo 0.15 C

タービンブレード、高温高圧蒸気用機械部品

SUS 431 16 Cr 2 Ni 0.15 C

シャフト、ボルト、ナット、ばね

カテゴリーから探す