「 誘導電動機の始動法 」

　静止状態にある電動機を電源に投入し、始動させる手法。

　静止状態の誘導電動機の回路は二次側が短絡されている変圧器と同様なので、電源に投入したときの電流、始動電流は極めて大きく、始動に要する皮相電力も大きい。一方、力率が低いため始動電流が大きい割に始動トルクが小さい。このような理由から数kW 以上のものには何らかの始動方法が用いられる。始動方法には、(a)直入れ始動、(b)スターデルタ始動、(c)補償器始動、(d)リアクトル始動法、(e)二次抵抗始動法などがあり、(a)～(b)はかご形電動機に、(e)は巻線形電動機に用いられる。