「 二次抵抗 」

　固定子回路抵抗を一次抵抗、回転子回路抵抗を二次抵抗という。

　二次抵抗はかご形回転子の場合、回転子導体と端絡環との抵抗の和で、巻線形回転子では回転子巻線の抵抗をいい、外部抵抗を挿入した場合は、回転子巻線抵抗と外部抵抗の和が二次抵抗となる。

　“比例推移”の項で述べたように、三相誘導電動機では二次抵抗の大きさが変化しても最大トルクは変わらない（図参照）が、単相誘導電動機の場合は最大トルクの大きさも変化する。巻線形電動機は、回転子回路に外部抵抗を挿入し二次抵抗値を変化させることにより始動特性を改善あるいは速度制御を行う。