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同期化電流

よみ
どうきかでんりゅう

 無限大母線と並行運転にある同期発電機で、内部誘導起電力の位相が母線電圧よりずれた場合に、自動的に同一位相を保とうとする電流。無限大母線に並行運転中の同期発電機の内部誘導起電力$$\dot{E}$$の位相が、母線電圧$$\dot{V}$$より何らかの原因でわずかな角$$α$$だけ位相が進むと、両電圧間に$$\dot{e}=\dot{E}-\dot{V}$$の電圧が生じ、これは$$\dot{E}$$よりほぼ$$90\mathrm{°}$$位相が進む。発電機の同期インピーダンスを$$\dot{Z_s}$$とすると発電機に電流$$\dot{I_s}=\dot{e}/\dot{Z_s}$$が流れ、この電流は$$\dot{E}$$とほぼ同相となるため、発電機は余分の負荷を負って減速しようとして$$α$$を減少させる。$$\alpha$$が遅れ位相となると$$\dot{E}$$$$\dot{I_s}$$とは逆位相となり、負荷を減少して加速の方向となって$$\alpha$$を減ずる。発電機への$$I_s$$による動力の増減は同期化力どうきかりょくと呼ばれ、$$I_s$$同期化電流どうきかでんりゅうと呼ぶ。母線でなく2台の発電機相互の並行運転においても同様である。

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