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直巻電動機

よみ
ちょくまきでんどうき

 界磁巻線を電機子回路と直列に接続し、負荷電流、すなわち電機子電流で励磁する方式の直流電動機。負荷電流$$I$$、電機子電流$$I_a$$、界磁電流$$I_f$$が等しく、毎極磁束$$\phi$$は負荷電流の小さい領域で$$I_a$$に比例するので、電機子反作用、磁気飽和、内部抵抗降下を無視すると、発生トルク$$T$$と回転速度$$n$$②式⑤式とから、

 

  $$T=k_Tk_e{I_a}^2=k_Tk_eI^2$$     ⑦

 

  $$n=\frac{V}{k_eI_a}=\frac{V}{k_eI}$$         ⑧

 

となり、トルクは負荷電流の2乗に比例し、回転速度は負荷電流に逆比例する直巻特性となる。特に低トルク時には高速となり注意が必要である。一方、負荷電流が大きくなると磁路が飽和するので磁束の変化が少なくなり、内部電圧降下も増大するので速度特性は他励電動機に似た傾向になる。始動トルクが大きく、始動・停止が頻繁な負荷に適し、電車、荷役機械などに用いられている。

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