「 フリッカ 」

　負荷が急変すると負荷電流による電圧降下が大きくなるため負荷側の電圧が変化する。電圧変動が繰り返し発生すると蛍光灯や電灯に明るさの変動が起き、負荷変動の大きさ、周期によっては人にちらつきを感じさせる。この現象をフリッカという。

　フリッカ発生機器としては、溶接機、電動機、電気炉などがあり、スポット溶接機が数台稼働すると敏感なフリッカが発生する。

　一般家庭ではエアコンなどの小形電動機が起動すると大きな始動電流が流れフリッカが発生する。

　電気炉の場合は、装入材料が溶け落ちると電流が急変しフリッカが発生する。

　防止対策としては、

(a) 電源側のインピーダンスを小さくする。

(b) フリッカ発生設備を専用線供給とする。

(c) 供給線を太線化する。

などによりある程度軽減できる。