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低圧バンキング方式

よみ
ていあつばんきんぐほうしき

 低圧配電方式の一つ。同一の高圧線に接続される2台以上の配電用変圧器の低圧側を並列に接続して、一つの低圧幹線を形成する方式で、低圧幹線の形により、線状バンキング、環状バンキング、格子状バンキングがある。この方式を樹枝状配電方式と比べた場合の特徴は、(a)電圧降下、電力損失の減少、(b)フリッカの改善、(c)変圧器設備容量の低減、(d)需要増加に対する融通性が大きい、(e)供給信頼度が向上する、ことである。電気方式としては、単相2線式、単相3線式、三相3線式、三相4線式いずれも用いられるが、単相3線式では変圧器が相互にバランサの働きをするので特に有利である。バンキング方式だけの特徴として、変圧器または線路の事故により、バンク内の健全な変圧器の一部または全部が次々に回路から遮断されていく、いわゆるカスケーティングがあるが、これを防ぐためには、各変圧器の一次側にヒューズを設け、隣接変圧器を連絡する低圧幹線の中間に区分ヒューズを取り付ける。

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