「 電圧降下率 」

　配線中に発生する電圧降下（絶対値）の受電電圧（絶対値）に対する割合をいい、通常、%値で表す。すなわち、電圧降下率は、送電端電圧$$V_s$$、受電端電圧$$V_r$$、電圧降下$$v$$（いずれも絶対値）とすれば、

\begin{eqnarray}
　電圧降下率 &=& \frac{v}{V_r}\times 100 \\ \\
　&=& \frac{V_s – V_r}{V_r}\times 100〔％〕
\end{eqnarray}

　配線1条の抵抗$$R〔\mathrm{\Omega}〕$$、配線1条のリアクタンス$$X〔\mathrm{\Omega}〕$$、配線電流$$I〔\mathrm{A}〕$$、受電端電圧$$V_r〔\mathrm{V}〕$$、負荷力率$$\cos \theta$$のときの単相2線式および三相3線式の電圧降下率$$\epsilon _1$$および$$\epsilon_3$$〔%〕は、

\begin{eqnarray}
　\epsilon_1 &=& \frac{2I(R\cos\theta\pm X \sin \theta)}{V_r}\times 100〔％〕, \\ \\
　\epsilon_3 &=& \frac{\sqrt{3}I(R\cos\theta\pm X \sin \theta)}{V_r}\times 100〔％〕
\end{eqnarray}

（ $$\sin \theta=\sqrt{1-{{\cos}^2 \theta}}$$  ,　+:遅れ力率,　-:進み力率）

となる。