1. E&M JOBS ホーム>
  2. 用語辞典>
  3. 過絶縁

過絶縁

よみ
かぜつえん

 絶縁設計の考え方は、系統内の異常電圧に
より機器の絶縁破壊、フラッシオーバを生じ
ないようにすることである。内雷(開閉サー
ジ)では、絶縁破壊を起こさない。外雷(自然
雷)で、フラッシオーバを起こさない絶縁強
度を持たすのは技術的・経済的に難しいこと
から、避雷器などの動作により異常電圧を制
限する方式としている。

 また、絶縁強度を考えるうえで必要な項目
は塩害対策であり、海岸近隣箇所では風向
き、台風襲来時など、塩ががい管などに付着
しフラッシオーバ電圧が低下し、異常電圧さ
らには常規対地電圧を下回りフラッシオーバ
を起こす可能性がある。

この対策の考え方は、

(a) 一般的な常時汚損に対して1線地絡事
故時の異常電圧に耐える絶縁。

(b) 台風などの急激な汚損に対しても1線
地絡事故時の異常電圧に耐える絶縁。

 後者の場合、安全性は高くなるが過絶縁と
なり技術的・経済的にも問題がある。実質的
には前者を採用し、地域事情などにより後者
となる。また、一部に過絶縁を行うと絶縁の
弱い箇所を考慮する必要があり、全体で絶縁
協調を図る必要がある。

カテゴリ

カテゴリーから探す