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サブスパン振動

よみ
さぶすぱんしんどう

 付着氷雪による非対称電線断面の風下にで
きる「カルマンの渦」の上・下交互の交番圧力
とサブスパン内の電線の固有振動数が共振し
て発生するもの。実測によれば、振動周波数1~2
$$〔\mathrm{Hz}〕$$、全振幅10~50$$〔\mathrm{cm}〕$$程度となる。

 サブスパンとは、複導体や多導体の1相内
のスペーサとスペーサの間隔のことをいう。
スペーサは、支持点付近を10~15$$〔\mathrm{m}〕$$とし、
径間中央部では60~80$$〔\mathrm{m}〕$$とする不平等間隔
で挿入されている。また、スペーサの電線保
持間隔は複導体5$$〔\mathrm{cm}〕$$、4導体40$$〔\mathrm{cm}〕$$、また
は50$$〔\mathrm{cm}〕$$、6導体60$$〔\mathrm{cm}〕$$である。このよう
なサブスパン内で起こる振動を総称してサブ
スパン振動と呼んでいる。振動の発生機構は
ギャロッピング振動と相似している。これが
生じるとスペーサの電線支持部と電線の表面
損傷(コロナ発生に不利)およびスペーサの機
械的強度の低下などの原因となるため、

(1) サブスパンの間隔を適当にする。

(2) スペーサの電線支持部に干渉の工夫を施し、振動エネルギーを吸収するなどの対策を施す必要がある。

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