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たるみ(電線の)

よみ
たるみ(でんせんの)

 電線は想定負荷に対して、断線しないよう
に適切なたるみ(弛度ちど)でもって架線しなけれ
ばならない。たるみを大きくすれば、支持物
の高さは高くなると同時に電線の短絡故障に
つながりやすい。また、逆にたるみを小さく
するために電線を強く張れば、支持物の設計
強度が大きくなるとともに冬季の着氷雪時に
は過大な張力が加わるおそれがある。いいか
えるならば、電線のたるみは設計面と経済性
面に大きくかかわっている。いま、電線を2
点で支持するとカテナリ曲線を描く。この曲
線は近似的に放物線と考えてよく、最低点に
おいて電線に加わる張力(水平張力)を$$T_0〔\mathrm{N}〕$$
電線に加わる合成荷重を$$W〔\mathrm{kg/m}〕$$、径間$$S〔\mathrm{m}〕$$
とすれば、たるみ$$D〔\mathrm{m}〕$$は次式で示される。

 

  $$D = \frac{9.8WS^2}{8T_0}$$

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