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電力系統の有効電力

よみ
でんりょくけいとうのゆうこうでんりょく

 電源から供給され負荷中で消費されてしま
うエネルギーの単位時間当たりの量で、実際
に物を動かしたり、熱になったりする電力の
こと。電圧$$E$$と電流$$I$$との相差角を$$\phi$$とする
と、有効電力$$=EIcos\phi$$である。

 電力系統における有効電力の中には負荷中
で消費されてしまうもののほか、電気を消費
場所まで送る間の抵抗損失もある。これらの
有効電力に相当するだけのエネルギーを発電
機の原動機より供給しなければならない。供
給するエネルギー源としては、水力発電所に
おける河川の流れ、火力発電所における石
油・石炭の燃焼、原子力発電所における原子
核反応など種々の形態がある。電力系統にお
いて消費される有効電力と発電所から供給す
る有効電力とがバランスしていると、電力系
統内部で運転される同期発電機が定格のタイ
ミングで回転することとなり、系統の周波数
が規定値(50$$〔\mathrm{Hz}〕$$または60$$〔\mathrm{Hz}〕$$)となるが、
バランスがずれると周波数が規定値から外れ
ることとなる。この変化は全設備が並行運転
されているため電力系統全体に及ぶ。

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