「 変流器（CT） 」

　電流用の計器用変成器。変流器には、巻線形まきせんがた（変圧器と同じ原理で、一次巻線は主回路に直列である）、貫通形かんつうがた（一次巻線が棒状のもの）、ブッシング形がた（ブッシング導体を一次巻線とするもの。ブッシングで絶縁されるので安価である）などがある。これらの二次定格電流は、通常5$$〔\mathrm{A}〕$$である。図のⓐⓑⓒには一次側ABC 相の電流に比例した電流が得られ、電流計や過電流継電器などを接続する。⓪には零相電流が得られ、地絡継電器などを接続する。CTの二次側を開放すると、一次電流によって鉄心中に大きな磁束ができ、二次側に異常に高い電圧を生じるので、二次側を開放してはいけない。

CTの結線例