「 シリコンコンパウンド 」

　屋外電気設備では塩害により、がいし絶縁が低下しフラッシオーバ事故の可能性がある。

　汚損対策として、がいしの絶縁強化（過絶縁）、活線洗浄、設備の屋内化、設備の密閉化および発水性物質の塗布などがある。その発水性物質の一つがシリコンコンパウンドである。

　特長として、表面にかかる雨水などをはじく性質があることと、飛来し付着した物体をアメーバ効果により内部に取り込む作用であり、表面を常に発水性物質により覆うことができる。ただし、塗布物質の寿命が短い（約0.5～2 年）ためそのつど設備を停止し、清掃・塗布を行う必要がある。