1. E&M JOBS ホーム>
  2. 用語辞典>
  3. MOX燃料

MOX燃料

よみ
もっくすねんりょう
英語
Mixed OXide Fuel

 プルサーマル計画によりプルトニウムを熱中性子炉に使用するときに使用するウランとプルトニウムを混合した燃料のこと。ウランやプルトニウムを実際に燃料として使用する場合には、それらの酸化物として取り出した物($$\mathrm{UO_2}$$$$\mathrm{PuO_2}$$)を混合し、成形加工して作られる。このウランとプルトニウムが混ざった(Mixed)ものと酸化物(Oxide)の語源からMOX燃料と呼ばれる。

 BWRやPWRの燃料は$$\mathrm{^{235}U}$$が約3~4〔%〕の燃料を使用していたが、MOX燃料は$$\mathrm{^{235}U}$$とプルトニウムで約3~4〔%〕のものが使用され、炉の全燃料の約1/3程度をMOX燃料とする見込みである。これまでは日本の原子力発電所で発生した使用済燃料のほとんどが国外で再処理されてきており、海外でセラミックスの形に焼き固め、燃料被覆管に密封し、燃料集合体に組み立てられた後、輸送容器で輸送されていた。今後は国内での処理施設にて処理製造される予定で現在実験中である。

回収されたプルトニウムをリサイクルするため、燃料の利用効率は最大で25%程度上昇する。全国の電力会社では2010年までにMOX燃料を使ったプルサーマルを開始する予定であるが、度重なる不祥事により難航している。

カテゴリ

カテゴリーから探す