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再循環ポンプ(一次冷却材再循環ポンプ)

よみ
さいじゅんかんぽんぷ(いちじれいきゃくざいさいじゅんかんぽんぷ)
英語
Recirculation Pump/Primary Loop Recirculation Pump

 BWRの原子炉冷却材を原子炉内で強制循環させ、炉心の熱除去および炉心内の冷却材流量の調整により、原子炉出力を制御するためのポンプである。

 冷却材は炉心下部から炉心に入り、炉心で加熱され蒸気を発生しながら原子炉上部に上昇し、汽水分離器、蒸気乾燥器により湿分を除去され、蒸気はタービンへ、冷却材と湿分はタービン系からの給水とともに炉心周辺を通って再度原子炉下部から炉心に入り再循環している。この冷却材を強制的に循環させるために設置されるのが再循環ポンプである。

 BWRで現在、最も多く用いられる方法は、原子炉外に設置された再循環ポンプで炉心周辺の冷却材を炉外に吸い出し、この冷却材を原子炉内に設置したジェットポンプの駆動流として供給することにより、炉心周辺の冷却材をジェットポンプに吸い込みながら原子炉下部へ送り込む方法である。

 また、最近の改良型沸騰水型原子炉(ABWR: Advanced Boiling Water Reactor)では、原子炉内に設置した再循環ポンプ(RIP: Reactor Internal Pump)により強制循環させている。

 なお、BWRでは制御棒とともに炉内の蒸気泡により原子炉の核分裂を調節できることから、再循環ポンプの回転数を調整して炉心内冷却材の流量を変化させ炉出力を調節している。

 当然、ポンプの軸封、停電時への工夫、格納容器内への設置などPWRと同様に工夫が施されている。2226-2

2226-1

 

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