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変圧運転

よみ
へんあつうんてん

 出力一定運転をする原子力発電所の増加や電力需要の負荷率の低下などにより、大容量火力発電所においても中間負荷用火力発電所並みに負荷を変化させて運転する運用が求められ、定格運転ではなく部分負荷運転が要求されてきている。このために部分負荷でも効率よく運転できるよう、負荷に応じてボイラ圧力を下げて運転する方法である。

 変圧運転では負荷に応じた圧力で運転するため、タービン加減弁の開度が定格運転付近でほぼ一定となり、弁の絞りによる損失が減少して高圧タービンの効率が向上する。飽和温度の低下で加熱器入口蒸気温度が低下し、ガス温度との温度差が増加して同じガス温度に対して熱吸収量が増加するなどからボイラ出口蒸気温度が上昇して効率がよくなる。給水ポンプなどの必要吐出圧力が低下するので所内動力が低下する。加減弁絞りによる温度低下が少なくボイラ出口蒸気温度の上昇があることから、負荷減少によるタービンの急冷が防止され、熱応力の減少を図ることができるなどの利点がある。

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