「 空気冷却発電機 」

　回転子および固定子を空気で冷却する発電機。回転子軸の一端または両端にファンを付け、エアギャップを経て内部に外気を直接吹き込む開放式かいほうしき、密閉された発電機に空気の出入口を付け、通風ダクトを設けて屋外の冷気を吸入し温気を再び屋外に排出する半密閉路通風方式はんみっぺいろつうふうほうしきおよび発電機を含んで空気の通路を密閉し、同じ空気を空気冷却器で冷却する密閉路通風方式みっぺいろつうふうほうしきがある。

　密閉路通風方式は冷却用空気を清浄に保ちやすく、冷却効果が大きく、また、外部に対する騒音も少ない。この方式は比較的小容量（40$$〔\mathrm{MV \cdot A}〕$$程度以下）のタービン発電機に採用され、水素冷却方式のように爆発の心配がなく、軸受部を密封する特別な設備も必要がない。

　なお、水車発電機は効率、価格などの面からこの方式が採用される。