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低過剰空気運転

よみ
ていかじょうくうきうんてん

 燃焼とは燃料中の炭素、水素、硫黄などの可燃成分が空気中の酸素と化学反応を起こすことであり、燃料中の可燃成分の量、空気中の酸素の割合などから、理論的に求められる燃焼に必要な空気量を理論空気量という。また、ボイラで実際に燃料を燃焼させる場合、空気の分布が必ずしも燃料と適切に混合して一様に燃料と接触できるとは限らず、燃料の種類、燃焼装置、燃焼室の構造、燃焼器の位置などに応じ、理論空気量よりも多くの空気を供給してやる必要があり、これを過剰空気という。過剰空気が多いと排ガス量の増加、排ガスが持ち去る熱量の増加、燃焼温度の低下などによる熱効率の低下、また、空気の約8割を占める窒素による窒素酸化物($$\mathrm{NO_x}$$)の排出が多くなり、大気汚染の原因物質の増加にもなる。したがって、必要最小限の空気量により最適な燃焼を得ることが大切となる。このように少ない過剰空気で運転しようとすることを低過剰空気運転という。

 

  過剰空気率かじょうくうきりつまたは空気比くうきひ $$= \frac{実際の空気量\quad}{理論空気量\quad}$$

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