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流込み式発電所

よみ
ながれこみしきはつでんしょ

 河川の自然流量を貯水せずに、そのまま取り入れて水車に使用する発電所。高いダムや貯水池をもたず、取水用のダムから水路によって、河川の自然流量をそのまま水槽に導く取水方式の発電所であり、自流式発電所じりゅうしきはつでんしょ水路式発電所すいろしきはつでんしょとも呼ばれる。貯水池や調整池がないので系統の負荷調整などとは関係なく、河川流量の有効利用を図る目的の水位調整器を水槽に取り付け、水槽から水を溢れさせないよう一定水位に保ちながら、水車の調速機と連動させて水車への流入水量を自動的に調節し、河川の流量に応じた出力で無人運転させる方式の発電所が多くなっている。

 水路(導水路どうすいろともいう)には、トンネル・開きょ(溝)・暗きょ(上部を覆った溝)などがある。水路の終端には水槽を設け水車の流量調節に役立てる。水槽から水圧管すいあつかん圧力管路)によって水車に送水する。水路の途中には、水中の土砂を除くために沈砂池ちんさちが設けられる。水槽の水圧管入口に制水門せいすいもんがあり、流量の調節や、水圧管を空にするとき用いる。また、水槽には過剰になった水を流す余水路よすいろを設けてある。

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