「 トランジスタ 」

　半導体を用いて、増幅、発振、スイッチン
グなどを行う能動素子の一般的名称。一般的
には、バイポーラ形のものをいい、三つの電
極を持っている。おのおのエミッタ、ベース、
コレクタの名称がある。エミッタの電流の向
きによって、$$\mathrm{pnp}$$形（電流が入る向き）と$$\mathrm{npn}$$
形（電流が出る向き）に分けられる。半導体に
は、主に$$\mathrm{Si}$$（シリコン）または$$\mathrm{Ge}$$（ゲルマニウ
ム）が使われる。真空管に比べ、小形軽量、
ヒータがなく、即時動作し、余分な発熱もな
い。また機械的にも強く、寿命は半永久的で
ある。反面、温度による特性の変化が大きく、
過負荷に弱い。トランジスタには、このバイ
ポーラ形のほかに$$\mathrm{FET}$$（電界効果トランジスタ）のようなモノポーラ（ユニポーラともい
う）形もある。