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圧力

よみ
あつりょく
英語
pressure

 圧力は、熱工学で最も頻繁に使用される重要な単位である。圧力は単位面積当たりの力であって、国際単位に規定されるまでは、工学単位である$$〔\mathrm{kgf/cm^2}〕$$が恒例として使用されてきた。この単位が大気圧に近似的(≒ 0.968$$\mathrm{atm})$$であり、特別な場合を除いて1気圧(1$$\mathrm{at}$$)と同一に使用されていた。

 ところが、SI単位では圧力の単位は$$〔\mathrm{N/m^2}〕$$と表すことから、両者の関係は、

 

   $$1〔\mathrm{kgf/{cm}^2}〕= 0.0980665 × 10〔\mathrm{Pa}〕(パスカル)$$

 

となる。

 

 したがって、1$$〔\mathrm{Pa}〕$$は工業的に取り扱うためには、小さな単位であるから便宜的に、それより大きな単位を使用することが多い。

 

   $$ 1〔\mathrm{MPa}〕(メガパスカル)= 10^3〔\mathrm{kPa}〕(キロパスカル)= 10^6〔\mathrm{Pa}〕$$

 

 また、これらと大気圧との関係式は、次のような式となる。

 

   $$1 \mathrm{atm}(標準気圧)= 1.03323〔\mathrm{kgf/{cm}^2}〕= 0.101325〔\mathrm{MPa}〕$$

                           $$≒ 1.013 × 105〔\mathrm{Pa}〕≒ 1.013〔\mathrm{hPa}〕(ヘクトパスカル)$$

 

 一般に、圧力計で測定した圧力をゲージ圧といい、絶対圧力から大気圧を差し引いたものであるが、熱工学の計算上は特に注記がない場合は絶対圧力で表示されることが多い。固体の圧力の伝わり方は、液体や気体と大きな違いがある。固体では圧力が加わった一定の方向にだけ伝わるが、液体や気体では、圧力を加える方向は一定であっても、その圧力はあらゆる方向に同じように伝わる。たとえば、密閉した容器の中で静止している液体の一部の圧力が、ある大きさだけ増すと、その液体内のすべての点の圧力も、それと等しい大きさだけ増加する。これをパスカルの原理という。

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