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シャルピー衝撃試験

よみ
しゃるぴーしょうげきしけん
英語
charpy impact bend test

 金属材料の靱性または脆性を数値化するための試験として広く利用されている。これは図(a)に示すように支持台に置かれた図(b)の切欠のある試験片を切欠背部に振り子のハンマで衝撃的に負荷を加え、破断させるもので、そのときの破壊に要したエネルギーを計算によって求める。

 エネルギー$$E$$は、次式によって求める。

 

  $$E=WR(\cos β-\cos α)$$

 

  シャルピー衝撃試験強さ$$=\frac{WR(\cos β-\cos α)}{bh}$$ $$〔\mathrm{kg・cm/{cm^2}}〕$$

 ただし、$$α$$:振り子の持上げ角度(通常143°)、$$β$$ :振り子の振り上がり角度

     $$W$$:ハンマの重量、$$R$$:ハンマの回転中心から重心までの距離

     $$b$$:試験片の幅($$\mathrm{cm}$$)、$$h$$:試験片の厚さ($$\mathrm{cm}$$

468-1

 さらに、靱性のある材料は破断しない場合があるので、図(b)の通常のJIS 3号試験片でなく、他の試験片を使用する。

 また、シャルピー値は、エネルギー値$$E$$を試験片の原断面積で除して求める。

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