高周波焼入れ
- よみ
- こうしゅうはやきいれ
- 英語
- induction hardening
高周波電流による誘導加熱作用により交流磁界中に導電性の被処理材を置いた場合、電磁誘導作用により、起電力を発生し誘導電流が流れジュール熱により加熱させ、これを水等の冷却剤で急冷し焼入れする。(図参照)
形状の複雑クランク軸やカム軸など焼入れの不用部分に防止剤を塗付しておけば、任意の表面または部分だけを硬化させることができる。
設備費は大きいが、被処理材の大きさによって数十秒から数分の短時間で処理できるので、大量生産向きである。処理材も焼入硬化の可能な0.4~0.5% Cの炭素鋼、0.3~0.4% Cの低合金鋼、鋳鉄などにも適用できる。表面の圧縮残留応力が大きいので疲労限度が著しく高められる。
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