アルミニウムとその合金
- よみ
- あるみにうむとそのごうきん
アルミニウムの導電率は約60%IACSであるが、銅の1/3であるため、同抵抗で比較すると単位長さ当たりのアルミニウムの質量は銅の1/2となる。アルミニウムの加工性、耐食性も良好であり送電線として電気硬アルミニウム線が広く使用されている。高力アルミニウム合金はAl-Mg-Si系、Al-Mg系合金などがあり、導電率、強度が硬アルミニウム線と強力アルミニウム合金の中間になるような特性をもち、張力分担材を兼ねた導体として架空地線、長径間送電線、多雪地帯送電線に広く使用されている。また、耐熱アルミニウム合金はジルコニウムを添加して再結晶温度を上昇させ通電電流容量を増加させたもので、大容量送電幹線に急速普及している。(表参照)
表2-38 各種アルミニウム合金線の諸特性
導体名称 |
引張強さ $$〔\mathrm{MPa}〕$$ |
伸び 〔%〕 |
導電率 (%IACS) |
電気用硬アルミニウム線 | 180 | 2 | 61 |
電気用軟アルミニウム線 | 80 | 25 | 63 |
強力アルミニウム合金線 | 340 | 6 | 51 |
高力アルミニウム合金線 | 250 | 3 | 58 |
耐熱アルミニウム合金線 | 180 | 2 | 60 |
カテゴリ |
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