水力発電所の種類と流量
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- すいりょくはつでんしょのしゅるいとりゅうりょう
(1)流込み式水力発電所の流量$$Q_a$$
$$ V=kp A\times 10^3 =365 \times 24 \times 3600 Q_a $$
ただし、
$$365、24、3600$$: 年間日数、$$1日$$の時間数、$$1〔\mathrm{h}〕$$の秒数
$$ V、Q_a $$: 河川の年間水量$$〔\mathrm{m^3}〕$$および年平均流量$$〔\mathrm {m^3 /s}〕$$
$$k$$: 流出係数(平地0.4、山岳地0.7程度)
$$p$$: 年降水量 $$〔\mathrm{mm}〕$$
$$A$$: 流域面積$$〔\mathrm{{km}^2}〕$$
なお、横軸に年間日数、縦軸に流量の大きい順に配列した年間流量図を流況曲線と称し、図に示すように、例えば、渇水量とは、「年間を通じ355日これより下らない水量」のように流量の種別がある。
(2)調整池式水力発電所の流量
$$Q_p=Q_a+\dfrac{V}{3600 T_p}$$
$$Q_0=Q_a-\dfrac{V}{3600 T_0}$$
ただし、
$$V$$: 調整池有効貯水容量$$〔\mathrm{m^3}〕$$
$$Q_a$$: 自然(平均)流量$$〔\mathrm{m^3 /s}〕$$
$$Q_p$$: ピーク流量$$〔\mathrm{m^3 /s}〕$$
$$Q_o$$: オフピーク流量$$〔\mathrm{m^3 /s}〕$$
$$T _p$$: ピーク時間$$〔\mathrm h〕$$
$$T_o$$: オフピーク時間$$(24−T_p)〔\mathrm h〕$$
(注)$$Q_a$$、$$Q_p$$、$$Q_o$$、$$T_p$$の関係は図参照。
(3)揚水式水力発電所の流量$$Q_P$$、$$Q_G$$
揚水流量$$Q_P〔\mathrm{m^3 /s}〕$$および発電流量$$Q_G〔\mathrm{m^3 /s}〕$$
$$Q_P=\dfrac{V_P}{3600 T_P}$$
$$Q_G=\dfrac{V_G}{3600 T_G}$$
ただし、
$$V_P$$、$$V_G$$: 揚水および発電の使用水量$$〔\mathrm{m^3}〕$$
$$T_P$$、$$T_G$$: 揚水および発電の時間$$〔\mathrm h〕$$
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