固有振動数
- よみ
- こゆうしんどうすう
二次遅れ要素を示す伝達関数の中で、システム定数$$\omega_n$$を指していう。系に印加外力のない状態での振動、すなわち自由振動のことを固有振動という。固有振動の周波数$$f_n$$はシステム固有の定数によって決定付けられる。ここで、$$\omega_n=2\pi f_n$$を固有角周波数ともいう。
自由振動とは、重りの付いたスプリング系において、安定した位置から重りを任意の位置まで引っ張って初期位置を定め、そこから離したときの振動を指していう。また、$$R$$、$$L$$、$$C$$直列回路における自由振動とは、外力としての起電力を与えずに、コンデンサ$$C$$に電荷(初期電荷)を持たせて回路スイッチを閉じたとき、電流の動きが振動的になる状態をいう。$$R$$、$$L$$、$$C$$直列回路における固有振動数$$\omega_n$$は、次式で表される。
$$\omega_n=\frac{1}{\sqrt{LC}}$$
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