電気炉
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- でんきろ
電力を供給して物体を加熱する炉の総称。ジュール熱により被熱物を加熱する炉を抵抗炉といい、直接式と間接式がある。電磁誘導作用により被熱物に電流を誘起し、それ自身の抵抗発熱に加熱する炉を誘導炉といい、使用周波数により低周波誘導炉(50~60$$〔\mathrm{Hz}〕$$)と高周波誘導炉(0.5~10$$〔\mathrm{kHz}〕$$)に分けられる。アークならびに電極に発生する熱を利用した炉をアーク炉という。被熱物を一方の電極とするか、あるいは電極間の媒体とするのが直接式アーク炉であり、炭素電極間にアークを飛ばし、その発生熱を被熱物に伝えるのが間接式アーク炉である。
炉内に設置された電極間に生じるアーク熱(アーク炉)や、誘導電流(低周波誘導炉、高周波誘導炉)による抵抗熱などによって金属を溶かす炉である。操作は簡単であり、最高温度も3000$$\mathrm{°C}$$位まで上昇できるため不純物の混入もなく高級な鋳鉄製造や高級な鉄鋼製品の製鋼炉としても使用される。
ただし、電気炉の設置が高価額であることが短所である。
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