「 ターンオン 」

　サイリスタが導通状態に移ることをいう。図中のゲートG、カソードK間に電圧を加え、$$J_3$$ 結合を通じて電流$$I_G$$を流してやると、$$I_G$$がある大きさになるとき$$J_2$$の絶縁性が失われ、アノードAからカソードへ電流が流れる状態になる。これをターンオン（点弧てんこ）という。$$J_2$$接合の絶縁性がいったん失われるとゲート電流$$I_G$$を零としても主電流は流れ続け、電圧降下は極めて小さい。ゲート電流によってオン状態とすることをトリガあるいはトリガリング（引金を引くという意味）という。