三次巻線
- よみ
- さんじまきせん
一次、二次以外に設けられた第3の巻線。
変圧器は通常、一次巻線と二次巻線とによって一次から二次へあるいは二次から一次へ鉄心磁路を媒介として電気エネルギーが伝達されるが、電圧ならびに巻線容量を任意に選んだもう一つの巻線、すなわち三次巻線を設け、次のような用途に使用する場合がある。
(a) 三次巻線に調相機を接続して送電線の電圧調整、力率の改善に使用する。
(b) 三次巻線から所内用電流をとる。
(c) 別系列との電力の授受を行う。
なお、結線がY‒Yのときは第3調波電圧が発生し波形がひずむため、三次巻線を△結線とすることによって波形のひずみを防ぐことができる。
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