変圧器の極性
- よみ
- へんあつきのきょくせい
ある瞬時の一次・二次両端子起電力の相対的方向を示す定義。すなわち、単相変圧器の一次および二次両端子間の起電力が同位相であるか逆位相であるかをいう。
単相変圧器の端子記号は高圧側をU、V、低圧側をu、vとし、U端子を一次端子側から見て右側とし、起電力が高圧側でV→Uのとき、低圧側でv →uとなるように定められている。単相変圧器の端子配列が(a)図のものを減極性、(b)図のものを加極性といい、減極性が標準とされている。極性を調べる極性試験では(c)図のように結線し、$$V_0 = V_1 − V_2$$のときは減極性、$$V_0 = V_1 + V_2$$のときは加極性となる。変圧器を単独運転する場合は、極性は問題にならないが、並行運転を行う場合には、極性を明らかにしておかなければならない。
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