単相変圧器
- よみ
- たんそうへんあつき
一次側、二次側とも、単相巻線によって構成される変圧器。
単相変圧器には、(a)単独運転、(b)2台以上の並行運転、(c)3台あるいは2台を用いた三相変圧などの用法があるが、並列運転ならびに三相接続の場合、各変圧器の極性を知っておく必要がある。2台以上の並行運転には次のような条件を必要とする。①極性が等しいこと、②一次・二次の定格電圧が等しいこと、③%インピーダンス降下が等しいこと、④抵抗と漏れリアクタンスの比が等しいこと。以上の条件が満たされないときは、それぞれの状態のとき、①短絡状態となり運転不可能、②循環電流を生じる、③負荷分担が不平衡となる、④各変圧器電流の位相が異なるため、余分な銅損を生ずる、などの不具合を招く。
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