二次抵抗始動
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- にじていこうしどう
巻線形電動機の回転子回路に始動用抵抗を挿入して始動する方式。
三相誘導電動機に固有の比例推移の特性を利用した始動法で、高始動トルクが得られ、力率もよく、始動電流も少ない(例えば、120〔%〕トルクで、130〔%〕始動電流)。回転子巻線自身の抵抗を大きくすると、二次銅損が増加し特性が悪くなるので、回転子巻線は低抵抗とし、スリップリングを通じて外部の始動抵抗を直列に接続する。
スリップリングは、ブラシによって固定部と回転部を接触させ、電気的につながるようにするものである。
始動後、回転速度の上昇とともに順次、外部抵抗を減少させ、始動完了時には外部抵抗を短絡する。大容量の巻線形電動機にはほとんどこの方式が用いられる。
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