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特殊かご形

よみ
とくしゅかごがた

 かご形回転子のスロットを二重としたもの、あるいは深溝形としたもの。スロットは導体などを挿入する差込み溝をいう。

 かご形電動機は回転子構造が簡単で安価であり、運転時の効率もよいが、始動電流が大きく始動トルクが小さいという欠点を持つ。この欠点を補う目的から図のように、上下二つのスロットに導体を挿入し別々の端絡環で結び二重の回路とした二重にじゅうかごがた、ならびにスロットを細長い断面とした深溝形ふかみぞがたとがあり、これらを総称して特殊かご形という。始動時滑り$$s = 1$$のときは、$$f_2 = s f_1$$で示される二次周波$$f_2$$が高いため、二次電流は上部導体に集中する。したがって、二次抵抗が増したと同様になり、始動電流を抑制すると同時に二次力率が向上し始動トルクも大きくなる。2711-1

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