乱調
- よみ
- らんちょう
運転中の同期機の回転子が同期速度の上下にわたって顕著に振動する現象。同期機が定常運転を行っている場合、界磁起磁力と電機子反作用起磁力とにより磁束を引っ張り合って、電力と機械動力との変換を行っており、負荷の緩い変化には負荷角の増減による磁束管の伸縮で対応する弾性結合系となっている。したがって、トルクや電力に急変を生じると機械系・電気系の慣性と磁束管の弾性によってトルク角の振動が生じ、一般的には減衰振動となる。系の固有振動数と外乱との関係ではこの振動が顕著となって乱調と呼ばれ、甚だしい場合には振動が拡大してついに脱調(同期外れ)になる。急変する負荷を有する同期機には定態安定度および過渡安定度(乱調を生ずることなく安定な運転を継続しうる度合い)の高い機械を選ぶ必要がある。
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