回転磁界
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- かいてんじかい
多相巻線(一般には三相)に多相交流を加えると磁界が発生し、この磁界が一定速度で回転する。このような磁界を回転磁界という。回転磁束も回転磁界と同じ現象をいう。(a)図のように三相巻線を配置した鉄心(固定子)に三相交流電流を加えると、電流は時間の経過につれて正弦波状に変化し、これにより磁束分布も(b)図のように移動する。このように時間的に回転する界磁を回転界磁といい、2極機では1サイクルに1回転、4極機では1/2回転する。
回転磁界の中に、それと等しい極数で直流励磁を行った回転子を入れると、固定子側の回転磁界と回転子側の直流磁界による共通の磁束によって回転子は回転磁界と同じ速度で回転する同期電動機となる。また、多相巻線を電源から切り離し、直流励磁された回転子を外部から回転させて機械的に回転磁界を作れば、多相巻線に多相交流を誘導する同期発電機になる。
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