分巻発電機
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- ぶんまきはつでんき
界磁巻線の界磁電流を自己の誘導起電力により供給する方式の直流発電機。電機子電流$$I_a$$は負荷電流$$I$$と界磁電流$$I_f$$とを供給するので$$I_a=I+ I_f$$となる。
定格速度、無負荷で定格電圧を確立するために、(a)残留電圧(磁気回路のヒステリシス現象により界磁電流零でも磁束が残っているために発生する起電力)が十分あること、(b)分巻界磁回路の抵抗値が臨界抵抗(残留電圧によって流れる界磁電流が磁束を増加させ自己励磁をする限界の抵抗値)以下であること、が必要である。負荷を接続すると、内部抵抗による電圧降下で界磁電流が減少するので、電圧変動率(無負荷電圧と全負荷電圧〔定格電圧〕との変化の割合)は他励発電機に比して大きい。
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